relayの近況
株式会社ライトライトは、従来、社名や企業情報が伏せられてきた事業承継のマッチングを“オープンネーム”で行う、業界初の事業承継マッチングプラットフォーム「relay」を運営しています。これまでの公開案件は約350件、成約は約50件にのぼります。
また、これまで31の自治体と提携し、自治体が相談等を受ける後継者不在事業者に対して、relayが後継者募集を担う共同プロジェクト「relay the local」を実施。後継者の募集のほか、募集事業者を訪問するツアーやイベント・セミナーなども実施し、募集案件やマッチング数を着実に伸ばしています。
中小企業経営者の高齢化が進む日本において、relayによる後継者不在問題の解消やオープンネームの広がりを各方面から評価いただけるようにもなりました。2022年度から2年連続で「経済産業省の地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業」に採択され、2023年4月には経済産業省によるプログラム「J-Startup KYUSHU」に選定されています。
買い手と売り手の皆さまにとっても、事業と想いを深く理解し合えることでマッチングに繋がりやすく、商談率・成約率No.1※の事業承継マッチングプラットフォームです。
資金調達の背景と今後の展開
今回、リードインベスターとなった社会インパクトファンド一般財団法人KIBOWをはじめ、出資者の皆さまからは、社会課題の解決と成長、社会の変革を加速することにご期待いただいています。relayの運営を通じてこれらにお応えし、より社会貢献度の高い事業に成長させてまいります。
今後は、より多くの自治体の皆さまと提携し、移住と第三者事業承継を支援する共同プロジェクト「relay the local」の導入を加速させてまいります。
また、地域の事業者とのネットワークを持ち、地域の特性や経営状態を知る商工会議所や金融機関との提携も拡大してまいります。これにより、提携機関を通じて募集案件を増やし、relayに掲載することにより、スピーディーな成約に繋げる独自のスキームを構築・拡大してまいります。これらの実現のため、今回の調達資金は、relayの開発とコーディネーターを中心とした採用に投資してまいります。
採用情報
株式会社ライトライトは、宮崎にオフィスを構えながら全国各地にメンバーがおり、フルリモートの環境でもたくさんのプロジェクトが進められています。現場の声に耳をすませて、地域の未来を考えながら事業に向き合うことを大切にしています。
事業承継のコーディネーター、他多業種で採用中です!ぜひお問い合わせください。
URL:https://light-right.jp/recruit/
■ 出資者からのコメント(一部)
KIBOW社会投資 プリンシパル 松井 孝憲
これまで地方創生には、様々な取り組みがされてきたものの、いまだ解決の決め手が見つかっていません。そんな根深い問題に対して、ライトライト社のサービス「relay」は一つの切り札になると感じ、出資を決定しました。ライトライトの皆さまとの議論を通じ、同社の事業は、ただオープンネームで事業承継をマッチングするだけでなく、地域を支えてきた事業者の想いを中心に、次世代の事業者、行政、そして関係人口の人々をつなぐ架け橋となると感じました。 本出資を通じて、「relay」の事業成長と、日本の地域に色とりどり良さを生み出すことへ向けて、私たちも共に汗を流したいと思います。
ユナイテッド株式会社 投資事業本部 バリューアップチームマネージャー 松田和也
中小企業419.8万社のうち約3割の経営者が70代となり、後継者不足による廃業危機が叫ばれています。この地域課題に対し、ライトライト社はこれまでの知見を活かした事業承継プラットフォームを築き、同様の課題認識をもつ地方自治体や地場企業等との連携を急速に進めています。ユナイテッドは、ライトライト社が地方創生への情熱で事業承継業界の常識を覆し事業承継の在り方を再定義することを期待し、その挑戦を全力で応援していきます。
株式会社宮崎太陽キャピタル シニアマネジャー 繪柳 孝丞
事業承継問題が社会課題となっている現在、特に地方において深刻化している小規模事業者にフォーカスし、オープンネームで経営者の想いを後継者へ継ぐライトライトの取組みは、きたるべき大廃業時代が抱える課題の解決に繋がるものと期待しております。宮崎においても、望まない廃業を減らすことを目指すライトライトのビジネスモデルが進化していく今、地域に根差す金融機関のベンチャーキャピタルとして、お手伝いできることを大変嬉しく思っております。
くりや株式会社 代表取締役社長 栗岡 大介
当社では、事業承継を高齢化、人手不足といった日本の課題の交差点であると定義しています。この複雑な課題を解決するには、ビジネススキルよりも「未来を元気にするんだ」という想いが重要です。私は、日本の地域の人々に寄り添い、真っ直ぐ元気に日本の可能性を探求するライトライトの皆さんを、起業家として又事業の承継者として応援しつづけます。
株式会社サーチフィールド 取締役副社長 長谷川 洵
後継者不足という社会課題に対して、既成概念を打ち破る新しいプラットフォーム「relay」を世の中に送り出し、社会実装を推進するライトライト社からは学ぶことが多くあると考えており、今回出資の機会を頂き大変光栄です。 同社が発信する情報やサービスは、いつも人々の笑顔が溢れています。 その笑顔が絶えぬよう、資金面に限らず、当社の得意領域であるクリエイティブ面で成長を支援させて頂きます。
株式会社ツクルバ 共同創業者・株式会社KOU 代表取締役 中村 真広
東京を離れて、虫村(バグソン)という集落づくりを個人プロジェクトで進めています。いざローカルに暮らしてみて感じるのは、人口減少社会における地域の担い手不足と情報の流動性の低さです。オープンな情報のあり方を通じて、新たな担い手と地元に愛されるお店や事業などの地域資源をマッチングするrelayは、今後の地域社会にとってなくてはならない枠組みになると信じています。
事業承継マッチングプラットフォーム relay(リレイ)について
事業を譲り渡したい経営者と事業を譲り受けたい後継者候補をWeb上でマッチングさせるサービスです。従来、社名や企業情報が伏せられてきた事業承継のマッチングをオープンネームで行い、どんな想いで企業や店舗を運営してきたか、オーナーの横顔を含めた想いを記事化し、後継者候補を広く公募します。これまでのマッチングでは、「買い物に訪れていた小さなパン屋のファン」や「カフェを経営したい夢を持つ夫婦」が後継者となる第三者事業承継を実現。買い手が売り手の事業と想いを深く理解できる、商談率・成約率No.1※の事業承継マッチングプラットフォームです。経済産業省による「J-Startup KYUSHU」選定企業。令和4年度から2年連続で、経済産業省の地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業にも採択されています。
※デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社「国内ビジネスマッチングプラットフォーム市場の現状と展望【2022年版】」(mic-r.co.jp)