連携の概要と背景
宮崎県は東に日向灘、西には九州山地や霧島連山と、自然環境に恵まれており、サーフィンや釣り、登山やトレッキングといった趣味を大いに楽しむことができます。また、「日本のひなた宮崎県」に象徴されるように、日照時間及び快晴日数は全国のトップクラスにあります。この恵まれた自然条件を生かし、周年を通してきゅうりやピーマンなどの野菜の生産が盛んに行われており、また、宮崎牛やブロイラーなどの畜産も全国有数の産地となっています。
農林水産省によると2020年の農業従事者の平均年齢は67.8歳と、65歳以上の高齢者が全体の7割近くを占めており、また、2005年には200万人の経営体が存在していましたが、2020年時点では107万人と半数近くまで減少しています(※農林水産省HP:農業労働に関する統計)。その主たる理由のひとつには後継者不足が挙げられており、宮崎県はもちろん日本の農業における深刻な課題となっています。
これに対して宮崎県とrelayは、宮崎県内の農林水産業者の第三者事業承継の推進に向けて共に取り組んでまいります。連携の第一弾として、宮崎県内の農林水産業者に特化した後継者募集案件を掲載した「relay the local 宮崎県」を開設いたしました。今後、宮崎県に相談が寄せられる後継者不在事業者の情報をrelayに提供いただき、「relay the local 宮崎県」への掲載を行います。
「relay the local 宮崎県」について https://relay.town/local/miyazaki
「relay the local 宮崎県」では、スピーディーなマッチングと高い成約率を目指し、従来社名や企業情報が伏せられてきた事業承継のマッチングをオープンネームで行います。また、農林水産業者が事業に込めてきた想いをストーリー化し、これに応じる熱意ある後継ぎ候補を広く公募します。
この取り組みでは、事業承継マッチングプラットフォーム「relay」内で、県内の後継者不在農業者の後継者をオープンに募り、後継ぎ候補の募集を支援します。事業承継を検討する買い手候補向けには、農業技術習得のための研修の支援、事業承継後の就農計画作成のお手伝いなど、後継者の安定した農業経営を実現のため、関係機関と一体となり伴走支援を実施します。
事業承継マッチングプラットフォーム relay(リレイ)について https://relay.town/
事業を譲り渡したい経営者と事業を譲り受けたい後継者候補をWeb上でマッチングさせるサービスです。従来、社名や企業情報が伏せられてきた事業承継のマッチングをオープンネームで行い、どんな想いで企業や店舗を運営してきたか、オーナーの横顔を含めた想いを記事化し、後継者候補を広く公募します。
これまでのマッチングでは、「買い物に訪れていた小さなパン屋のファン」や「カフェを経営したい夢を持つ夫婦」が後継者となる第三者事業承継を実現。買い手が売り手の事業と想いを深く理解できる、商談率・成約率No.1※の事業承継マッチングプラットフォームです。
経済産業省による「J-Startup KYUSHU」選定企業。令和4年度から2年連続で、経済産業省の地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業にも採択されています。
※デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社「国内ビジネスマッチングプラットフォーム市場の現状と展望【2022年版】」(mic-r.co.jp)