福岡県福岡市にある「有限会社文林堂」は約50年活版印刷を続けている印刷会社です。オーナーの山田善之さんは、時代の変化とともに印刷の効率化が進む中、ひとつひとつ活字を組み合わせ、手作業で制作していく活版印刷の技術や文化を残していきたいという想いを強く持っていました。
まだまだ現役の山田さんですが、ご自身が元気なうちに、と2022年relayで後継者募集をしていました。
▼relayによる後継者募集記事
今の時代だからこそ、活版印刷が持つ手作りの良さを引き継ぐ後継者を募集!
https://relay.town/entrustments/bunrindo
応募者は50名を超え、relayとしては初めての応募者向け合同説明会を実施。10数名との面談を経て、業務提携という形で技術を引き継ぐこととなったのは、同じ福岡県で文具の企画・卸・小売を手掛ける「株式会社ハイタイド」でした。
福岡以外に東京とアメリカにも直営店を持ち、数々のユニークな商品を世に送り出しています。そして山田さんは、ハイタイドの創業時から取引先として関わっていました。
「活版印刷の文化を残していきたい」という想いが一致し提携することとなった両社は、2023年夏、文林堂内に小さな文具店「HIGHTIDE STORE BUNRINDO」をオープンしました。手前のショップではハイタイドのオリジナル商品とともに文林堂限定のアイテムも置かれ、奥ではこれまで通り活版の音が響いて山田さんも現役で活動されています。
マッチングまでの経緯や、現在の取り組み、活版印刷職人の技術を詰め込んだ新商品「オーナメントカード」についてインタビューを行い、relay Magazineにて公開いたしました。
▼成約事例インタビュー
https://relay.town/magazine/success_bunrindo/
「活版印刷の文化を残していきたい」という想いが一致したことで実現した今回の事例。
relayでは、これからも「想いをリレーする承継」を全国で作ってまいります。
事業承継マッチングプラットフォーム「relay(リレイ)」について https://relay.town/
事業を譲り渡したい経営者と事業を譲り受けたい後継者候補をWeb上でマッチングさせるサービスです。従来、社名や企業情報が伏せられてきた事業承継のマッチングをオープンネームで行い、どんな想いで企業や店舗を運営してきたか、オーナーの横顔を含めた想いを記事化し、後継者候補を広く公募します。これまでのマッチングでは、「買い物に訪れていた小さなパン屋のファン」や「カフェを経営したい夢を持つ夫婦」が後継者となる第三者事業承継を実現。買い手が売り手の事業と想いを深く理解できる、商談率・成約率No.1※の事業承継マッチングプラットフォームです。経済産業省による「J-Startup KYUSHU」選定企業。令和4年度から2年連続で、経済産業省の地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業にも採択されています。
※デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社「国内ビジネスマッチングプラットフォーム市場の現状と展望【2022年版】」(mic-r.co.jp)